導入事例: 株式会社イカロス

KarismaCG の選考から採用、そして本格運用まで

川尻 一弘 氏

株式会社イカロス

導入製品

KarismaCG L500 x 2 式

1. 採用を決めた理由

(1)『DEKO + α』

まず現場のモチベーションを考慮し『DEKO+α』を重要視しました。DEKO は採用から長い時間経過 しており、既に使い倒したツールという感じが社内にありました。そのために DEKO 以上のツール を求めました。テロップ入れは編集の中でも重要なプロセスであり、プロフェッショナルが使うに ふさわしい最新の専門機材を求めました。DEKO のちょっとした改良では満足できず、今までとは 何かレベルの違う、最新のグラフィックスソリューションを求めました。ただ DEKO での作業速度 と表現能力を下回ることは絶対に容認できません。つまり『DEKO + α』です。その点 KarismaCG は弊社の求めるものと一致していました。DEKO のスピードはそのままに、3D やアニメーションな ど新しい表現をレンダリング無しで、より高いレベルで編集可能になりました。

(2)投資コスト

『いいものは採用する』という弊社の文化的な背景もあり KarismaCG の採用に踏み切ったわけです が、投資コストも重要な採用基準の一つでした。投資コストを考える際、キャラジェネ単体ではな くシステム全体で計算し、KarismaCG が投資価値のあるものと判断しました。KarismaCG は動き、エフェクト、DVE が編集できるため、高価なスイッチャーを必要としません。KarismaCG と安価な スイッチャーの構成で、DEKO と高価なスイッチャーの構成以上の表現を可能とします。結果、ト ータルコストは抑えたかたちで、より優れたシステム構成となり、投資コストという点からも KarismaCG が優位であると判断しました。

(3)将来のワークフロー

今後、NLE 化がすすみ、リニアのワークフローはやがて衰退していくことは周知のことと考えてい ます。そのようななか『DEKO の置換え』という短期的な見通しに基づきキャラジェネの選考をし たくはありませんでした。一つの機材を使いなれた場合、まさに DEKO がそうであったように、そ の機材は使い倒すまで長く有効的に使いたいものです。KarismaCG はその点、『NPS(NLE との連携 ワークフロー)』や『ハイブリッド編集(VRi 社製デジタル録再機”D-Stream”と KarismaCG との組 み合わせで実現するリニア的なワークフロー)』など、先を見越したレンダリングのないワークフ ローを提言されており、長期的に使用できることを納得して採用を決めました。弊社でもできる限 り早くこれらのワークフローを実際の現場で試してみたく、とても期待しています。

2. 実際に採用してみた感想

KarismaCG にはワクワク感がともない、スピードにおけるストレスもなく、現場では新しい創造体 験を楽しんでいます。どのような表現を、どのような機能を使用して具現するか、引継時間や休憩 時間など限られた時間で情報交換を行い、技や機能の社内共有を進めています。とにかく 3D のサクサク感と綺麗なグラフィックスが簡単に表現できるので、今までにない楽しさを体験しています。 また、操作はとても直感的です。 習得するまでにかかる時間として、DEKO と同じレベルの作業を 同じスピードを出せるところまで来るのに、ずっと KarismaCG を触っている人で 1 ヶ月、実践に絡めていない人では 2 ヶ月ぐらいです。まだ完全に使えるわけではありませんが、3D 機能を含めた だいたいの KarismaCG の機能を扱えるようになるには 2 から 3 ヶ月かかりました。現在弊社では 6 名ほど KarismaCG を使える人材がおります。

3. 今後の課題と展望

(1)役割分担

アシスタントとエディターの役割をどうしていくかが課題のひとつです。KarismaCG はデザインか ら動きをつけるところまで、できる範囲が多いので、今までの両者の役割の範囲をどのように効率的に割り振るか、場合によっては KarismaCG を全てマスターしている人材を多くしていくのか、あるいは KarismaCG の事前に動きまで仕込める機能を活かして、アシスタントの役割の範囲を大きくするか、社内で議論しているところです。

(2)NLE 化

すでにテープを必要としない番組も出てきており、今すぐにでも NLE と KarismaCG を使って完パケられる、安定して使い勝手のいいワークフローを求めています。ここは VRi 社に大いに期待しているところです。

(3)KarismCG の増設計画

編集室に設備された KarismaCG だけでは、技術の習得時間が多くかかってしまい、現場の技術の平準化が進まない状況にあります。そのため、今期は 2 式増設を予定しており、さらに KarismaCG を使う人材のレベルアップと平準化を目指していきます。

4. KarismaCG に期待していること

かつて DEKO がそうであったように、次のキャラジェネの業界標準になっていただきたいと思っています。そして KarismaCG が実現できる高い創造性により映像の質が向上し、業界全体が盛り上がっていければ嬉しいです。またポストプロダクションでは仕事を外に出すことも多く、他社との協業が一般的なため、どの会社でも KarismaCG が導入される状況はとても好ましいです。

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